症例6(問題)

次の症例について、問題に答えよ。

 

症例:20歳代、女性

主訴:下痢、血便。

既往歴:6歳時に川崎病。

嗜好:飲酒歴なし、喫煙歴なし。

現病歴:以前から時折下痢を自覚していたが血便もなく特に受診はしていなかった。 2週間前から3-6回/日の

    下痢を認めた。近医を受診し整腸剤を処方されるも改善なく、血便も混じるようになり当院受診となった。

現 症:身長156.1cm、体重50.2kg 、体温36.4℃、血圧117/66 mmHg、脈拍71/min・整。

身体所見:貧血・黄疸なし。下腹部に違和感あるが圧痛などなし。直腸診でピンク色の血液付着あり。

検査所見: WBC 5980/μLRBC 432×104/μLHb 12.7 g/dLPlt 36.3×104/uLBS 82mg/dLTP 7.1g/dL

      Alb 4.3/dLTB 0.2mg/dLAST 17 U/LALT 10 U/LLDH 145U/L、γGTP 11 U/LBUN 12.2 mg/dL

               Cr 0.63mg/dLCRP 0.05以下mg/dL

 

下部消化管内視鏡所見(直腸)

     

Fig.1 下部消化管内視鏡所見(直腸)①    Fig.2 下部消化管内視鏡所見(直腸)②  Fig.3 下部消化管内視鏡所見(直腸)③

 

問題

1.この疾患で内視鏡所見で認めないものはどれか。1つ選べ。

A: 血管透見像消失

B: 細顆粒状粘膜

C: 敷石状外観

D:  小黄色点

E: 発赤

 

2.この患者の治療方針はどれか。1つ選べ。

A: 整腸剤継続

B: 抗生剤投与

C: 5ASA製剤の内服

D:  ステロイド内服

E: 手術

 

 

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