症例14(問題)

次の症例について問題に答えよ.

症例
患 者:40歳代,女性.

主 訴:特になし.

既往歴:胆石症.

手術歴:子宮筋腫切除術.

嗜 好:飲酒歴 ワイン2,3杯/日,喫煙歴 10本/日×10年間(当院受診の前年より禁煙中).

現病歴:職場の検診で上部消化管内視鏡検査を施行したところ,食道に異常を指摘されたが,経過観察と言われ心配になり当院を受診となった.特に自覚症状は認めていない.

現 症:身長 154cm,体重 58kg ,体温 35.8℃,血圧 124/78mmHg,脈拍 68/min・整.

身体所見:貧血,黄疸なし.圧痛などの所見なし.

検査所見: WBC 9,370/μl,Hb 13.0g/dl,血小板数 24.4×104/μl,TB 0.8mg/dl

     生化学所見は異常を認めず,SCC,CEAも正常範囲内であった.


上部消化管内視鏡所見Fig.1~5

Fig.1Fig.2Fig.3

Fig.4Fig.5

Fig.1~3 通常観察像.
Fig4 NBI像.
Fig5 NBI拡大像.

 

問題

問1 内視鏡所見から予想される疾患はどれか.

A:悪性黒色腫
B:食道メラノーシス
C:壊死性食道炎
D:食道扁平上皮癌
E:異所性胃粘膜

問2 治療方針として正しいのはどれか.

A:経過観察
B:内視鏡的粘膜切除術
C:外科的手術
D:化学療法
E:内分泌療法

 

>>解答へ進む
 
>>クイズ一覧へ

こちらの記事の内容はお役に立ちましたか?