症例17(問題)
次の症例について問題に答えよ.
症例
患 者:40歳代,男性.
主 訴:吐き気,胃痛,体重減少.
既往歴:喘息(最終発作は3か月前).
嗜 好:飲酒歴 機会飲酒,喫煙歴 なし.
現病歴:1か月前から吐き気,胃痛を認め市販薬を内服していた.その後も改善が認められなかったため,近医を受診し胃腸炎と診断され,PPI(proton pump inhibitor),整腸剤の処方をされた.しかし徐々に体重減少を(3kg/月)を認め,4日前から症状が増悪し,2日前から食事摂取困難となったために当院に初診となった.
現 症:身長 157.4cm,体重 58.9kg ,体温 36.0℃,血圧 124/72mmHg,脈拍 68/min・整.
身体所見:貧血,黄疸なし.心窩部に圧痛を認める..
検査所見: WBC 5,720/μl(好中球 49.5%,好酸球 21.7%,リンパ球 19.4%),
Hb 16.0g/dl,血小板数21.0×104/μl,BUN 21.8 mg/dl,
Cre 0.70 mg/dl,Na 140 mEq/L,K 3.6 mEq/L.
CA19-9,CEAは正常範囲内であった.
上部消化管内視鏡写真を以下に示す(Fig.1~5).
Fig.1:食道の通常内視鏡像.
問題
問1 内視鏡所見から次に行う検査はどれか.
A:腹部CT検査
B:カプセル内視鏡検査
C:下部消化管内視鏡検査
D:ホルモン検査
E:頭部CT検査
問2 治療方針として正しいのはどれか.
A:経過観察
B:PPI投与
C:ステロイド治療
D:抗癌剤
E:H.pylori除菌治療
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