症例20(問題)
次の症例について問題に答えよ.
症例
患 者:80歳代,男性.
主 訴:腹痛,黄疸,黒色便
既往歴:高血圧,喘息,脳動脈瘤(クリップ治療後)
嗜 好:飲酒歴;日本酒1.5合/日,喫煙歴;20本/日
現病歴:2週間前から間欠的な発熱,前日から右季肋部痛を認めた.普段は施設入所しており,日中の半分以上をベッドか椅子で過ごしていたが,それもできなくなり,施設の医師が診察したところ,黄疸と尿の黄染を認めたため,当院に紹介となった.
現 症:身長168cm,体重56kg,体温36.8℃,血圧105/78 mmHg,脈拍88/min・整
身体所見:眼球結膜に黄疸,眼瞼結膜に貧血を認める.腹部所見は右季肋部に圧痛を認めるが,反跳痛などは認めない.
検査所見:WBC6,840/μl,Hb9.9g/dl,Ht30.1%,血小板39.4万/μl,血糖84mg/dl,TP6.1g/dl,Alb2.9g/dl,T-bil4.5mg/dl,AST43U/l,ALT19U/l,ALP3350U/l,γGTP578U/l,BUN26.6mg/dl,Cr1.12mg/dl
問題
問1 まず最初に施行すべき検査はどれか.
A:CT検査
B:MRI検査
C:PET-CT検査
D:上部消化内視鏡検査
E:下部消化管内視鏡検査
肝内胆管の拡張と黒色便も認めることから上部消化管内視鏡検査を施行した.
上部消化管内視鏡写真を以下に示す(Fig.1~3).
Fig.1~3:十二指腸の通常内視鏡像
問2 次に検討すべき治療・処置はどれか.
A:外科手術
B:経乳頭的胆道ドレナージ
C:抗剤治療
D:経皮経肝的胆道ドレナージ(PTCD)
E:抗生剤治療
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