企画のねらい
【企画のねらい】
消化管疾患の診断では、患者の身体的所見と検査データ、そしてX線像や内視鏡像、病理組織像などの画像検査を総合して、疾患や重症度を診断する。診断にあたっては、疾患ごとに分類が決められており、学会や論文で発表するためには、これらの分類を用いる必要がある。
共通の分類を用いて表現することで、医師同士が患者の状態を共有することができる。反対に、決められた分類を用いずに自分勝手な表現法を用いてしまっては、別の医師に患者の状態を正確に伝えることは出来ない。まずは決められた分類を用いることが必要不可欠である。
しかし、分類も雨後の筍のように乱立しており、到底覚えきれるものではない。また、いざ分類を調べてみようとしても、まとまったリファレンスはないため、探すのに苦労するのが現状である。
本号では、消化管疾患の臨床に役立つ内視鏡分類・病理分類・臨床分類を系統的かつ網羅的に解説した。さらに、読者が分類をすぐに調べ、日常診療で正しく使いこなせる構成にしている。
・冒頭の「定義」「分類の来歴」「特徴」で成り立ちや内容がつかめる。
・「使い方」「使用上の注意」で使用方法のポイントがわかる。
・末尾の「写真で覚える使用例」で実際の使い方が見て学べる。
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「所見用語集2017」の姉妹版となる「分類集」がついに刊行!
消化管疾患の「共通言語」となる内視鏡分類・病理分類・臨床分類を網羅!
学会発表・論文執筆・カンファレンスで必ず役立ちます!
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【目次】
咽頭・食道
咽頭癌
咽頭癌の病理組織学的腫瘍深達度を代用するtumor thickness,肉眼分類,T分類 571
食道癌
病期分類(食道癌取扱い規約) 574
肉眼型分類(食道癌取扱い規約) 576
日本食道学会分類 578
超拡大内視鏡(Type分類) 580
側面変形分類(X線診断) 582
組織型分類(食道癌取扱い規約) 584
組織型分類(WHO分類) 586
逆流性食道炎
改訂ロサンゼルス分類 588
アカラシア
食道アカラシアの分類 590
食道裂孔ヘルニア
食道裂孔ヘルニアの分類 594
食道憩室
食道憩室の分類 596
食道静脈瘤
食道静脈瘤の内視鏡所見 598
Barrett食道
プラハ分類 600
Barrett食道腺癌の肉眼型分類 602
Barrett食道の分類 604
食道胃接合部
食道胃接合部癌の分類 606
感染性食道炎
カンジダ食道炎の重症度分類(Kodsi分類)
610
胃
胃炎
木村・竹本分類 612
A-B分類 614
胃炎の京都分類 616
ABCリスク分類 620
updated Sydney system 622
Schindler分類 624
機能性ディスペプシア(FD)のローマ基準
626
胃潰瘍(十二指腸潰瘍も含む)
崎田・三輪分類 628
胃潰瘍の深さによる分類(通称,村上分類)
630
Forrest分類 632
胃ポリープ
山田分類(山田・福富分類) 634
中村(卓)分類 636
胃癌
進行度分類(胃癌取扱い規約) 638
肉眼型分類(胃癌取扱い規約) 640
拡大内視鏡分類(VS classification system) 642
MESDA-G 644
組織型分類(胃癌取扱い規約,WHO分類)
646
Laure´n分類 649
菅野・中村の分類 650
胃生検のGroup分類とWHOのIEN/dysplasia分類 652
胃MALTリンパ腫
Wotherspoonによる病理組織学的評価 654
GELA分類(除菌治療後の病理組織学的評価)
656
小腸・大腸
大腸腫瘍
大腸癌の病期分類(大腸癌取扱い規約) 658
早期癌の肉眼型分類(大腸癌取扱い規約)
660
進行癌の肉眼型分類(大腸癌取扱い規約)
662
牛尾・丸山の分類(注腸X線検査の側面変形について) 664
PG・NPG分類 668
パリ分類 670
工藤・鶴田分類 672
NICE分類(大腸腫瘍NBI所見分類) 674
JNET分類(大腸腫瘍NBI拡大所見分類)
676
側方発育型腫瘍(LST)の分類(大腸癌取扱い規約) 678
大腸EC分類(超拡大内視鏡) 680
上皮性腫瘍の組織型分類(大腸癌取扱い規約,WHO分類) 682
大腸生検組織診断分類(Group分類) 686
鋸歯状病変
組織型分類(大腸癌取扱い規約) 688
虫垂腫瘍
組織型分類(大腸癌取扱い規約) 690
組織型分類(WHO分類) 692
肛門管腫瘍
組織型分類(大腸癌取扱い規約) 694
組織型分類(WHO分類) 696
潰瘍性大腸炎
病態分類(拡がりによる病型分類,病期分類,重症度分類など) 698
厚労省研究班による分類(内視鏡所見による分類) 700
Mattsの分類(内視鏡所見による分類)
701
Baron Score,Rachmilewitz Endoscopic Index
(内視鏡所見による分類) 702
UCEIS(内視鏡所見による分類) 703
UCCIS(内視鏡所見による分類) 704
CAI(臨床的指標による分類) 706
Mayoスコア(臨床的指標による分類) 708
UC-DAI〈Sutherland Index〉(臨床的指標による分類) 710
Lichtiger Index(臨床的指標による分類) 712
潰瘍性大腸炎に出現する異型上皮の厚労省研究班分類 714
炎症性腸疾患のdysplasia分類 716
SCENIC肉眼分類
718
Crohn病
病型分類 720
モントリオール分類 722
CDEIS(内視鏡所見による分類) 724
SES-CD(内視鏡所見による分類) 725
Rutgeerts score(内視鏡所見による分類) 726
IOIBD score(臨床的指標による分類) 727
CDAI 728
simple CDAI(Harvey-Bradshaw index ; HBI)
730
虚血性腸炎
Marston分類 732
Gandhi分類 734
腸結核
黒丸の分類 736
粘膜脱症候群
肉眼型分類 738
腸閉塞
病態分類 740
小腸
CEST 742
小腸萎縮絨毛像の田中分類 744
小腸血管性病変
矢野・山本の分類 746
痔核
Goligherの分類 748
痔瘻
隅越の分類 749
薬剤性腸炎
抗菌薬関連大腸炎 750
その他(collagenous colitis, 抗癌薬関連など)
752
感染症
感染性腸炎の感染様式別分類 754
食中毒原因物質の分類 755
全消化管
内分泌細胞腫瘍
Soga分類 756
WHO分類 758
胃癌・大腸癌取扱い規約における分類 760
Rindiの分類(背景病変による分類) 762
リンパ腫
病期分類(Lugano国際会議分類) 764
佐野の分類 766
八尾らの分類(「胃と腸」誌胃悪性リンパ腫編集小委員会分類) 768
病型・疾患単位分類(2016年WHO分類)
770
アグレッシブリンパ腫の国際予後指標(IPI)
773
GIST
リスク分類 (Fletcher分類) 774
リスク分類 (Miettinen分類) 778
リスク分類(modified Fletcher分類) 780
消化管上皮性腫瘍
Vienna分類 782
血管炎
チャペルヒル分類 783
アミロイドーシス
化学型に基づく分類 786
消化管ポリポーシス
消化管ポリポーシスの分類 790
血管腫・血管奇形
国際血管腫・血管奇形学会(ISSVA)分類
792
索引 794
投稿規定 797
編集後記 799
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