医学研究で避けて通れないのが統計解析と図表作成である。
私が指導医に勧められて最初に使用した統計ソフトが「R」であった。
当然「EZR(Easy R)」ではなく、そんな便利なツールの存在は当時知る由もなかった。
指導医に手取り足取り教えてもらうわけにもいかず、本とにらめっこしながら試行錯誤して何度もスクリプトを打ち込み、適切な解析結果が表示されたときの感慨はひとしおであった。
その後、EZRを知ったことで状況は一変する。
データの取り込みから基本的な解析まで、GUI(Graphical User Interface)操作の利便性は圧倒的であった。
しかし、使い慣れてくると、次に直面するのが図のデザインの問題である。
例えば、EZRのデフォルト機能で二群比較サブグループ解析を含めた箱ひげ図を作成すると、Fig.1のような出力が得られるが、学会発表や論文で使用するには見栄えの良さが物足りない。
平均値の表示、サブグループ間の間隔調整、軸設定、枠線の削除、箱の形状調整など、細部に手を加えたい場面は多い。
ここで有用なのが生成AIである。「平均値を追加したい」「箱の色をこの箇所だけ変えたい」など具体的な要望を入力すると、AIはそれに沿ったコードを提案してくれる(Fig.2)。
