第4回 エコーによる便貯留の評価法

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便秘診療において、患者の「自覚症状」と「実際の便貯留」には乖離があることが少なくありません。

エコーを用いて便の貯留量や分布を客観的に可視化することは、診断の精度を高めるだけでなく、患者への説明力を強化し、トラブルを未然に防ぐためにも極めて有用です。

今回は、具体的かつ実践的なエコーによる便貯留評価のステップと、そこから導き出される治療戦略について解説します。


大腸内の便分布に基づく定量的評価

便秘の自覚がない患者であっても、腹痛や腹部膨満感の原因が「潜在的な便秘」であるケースは多々あります。大腸のどの部位に、どれだけの便が貯留しているかを把握することは、病態推測の第一歩です。

基本的な評価として、便が非連続的(便がある部分とない部分が混在)であれば、過剰な貯留はないと考えられます。

一方、便貯留により腸管径が5cmを超える場合や、便意がないにもかかわらず直腸に多量の便を認める場合は、病的な便貯留を疑います。

慢性便秘症の評価として、川崎医科大学の眞部紀明先生らが提唱する以下の指標は、治療方針決定の重要な羅針盤となります。

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