症例15(問題①)

次の症例について問題に答えよ.

症例
患 者:40歳代,女性.

主 訴:食物つかえ感,咳嗽.

既往歴:なし.

嗜 好:飲酒歴なし,喫煙歴なし.

現病歴:2か月前から食物つかえ感を認めた.その後咳嗽も出現したために耳鼻科を受診したが異状なしとの診断を受けた.しかし,その後水分もつかえるようになり当院に受診となった.

現 症:身長 164cm,体重 94.7kg ,体温 36.4℃,血圧 134/74mmHg,脈拍 86/min・整.

身体所見:貧血,黄疸なし.高度肥満ではあるが,腹部圧痛などの所見なし.

検査所見: WBC 6,050/μl,Hb 12.6g/dl,血小板数24.4×104/μl,TB 0.6mg/dl,

     AST 13U/l,ALT 12U/l,ALP 1,324U/l,BUN 7.7mg/dl,Cre 0.59mg/dl

 


絶食で入院後の上部消化管内視鏡所見(Fig.1~3)

Fig.1Fig.2Fig.3

Fig.1~3 通常内視鏡像.
Fig.3は深吸気時のEGJの写真である.

 

問題

問1 内視鏡所見と症状から次に施行する検査はどれか.

A:胃透視
B:胸腹部CT検査
C:MRI
D:PET-CT
E:ハイレゾリューションマノメトリー(HRM)

問2 治療方針として正しいのはどれか.

A:経過観察
B:内視鏡的粘膜切除術
C:外科的手術
D:化学療法
E:内分泌療法

 

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