症例5(問題②)

次の症例について、問題に答えよ。

 症例:60歳代、女性。

主訴:血便。

既往歴:50歳代で鼠径ヘルニア手術。

嗜好:飲酒歴なし、喫煙歴なし。

現病歴: 来院当日の朝から認める頻回の血便を主訴に来院となった。食事などは特に変わったものは

    食べておらず、同居の家族に血便などは認めていない。

現 症;身長:154cm、体重:52kg、体温:36.4℃、血圧:97/62mmHg、脈拍:84/min・整 

身体所見:顔色不良 眼瞼結膜に軽度の貧血あるが黄疸なし。

 胸腹部所見は異常なし。軽度の腸雑音の低下あり。

 直腸診で大量の鮮血を認める。 

 肛門鏡では痔核を軽度に認めるが、出血痕は認めない。

検査所見:WBC 8510/μLRBC 393×104 /μLHb 11.8 g/dLHt 35% Plt 24.5×10/uL

     BS 100 mg/dLTP 6.5 g/dLAlb 4.3g/dLTB 0.7mg/dLAST 17 U/LALT 13U/L

     LDH 183 U/LγGTP 16U/LBUN  14.2mg/dLCre 0.68mg/dLCRP 0.06 mg/dL

 

問題

2.下部消化管内視鏡検査を施行し、Fig.1Fig.2が得られた。

 この疾患に対する治療として適切なものはどれか。2つ選べ。

  

Fig.1 下部消化管内視鏡像①      Fig.2 下部消化管内視鏡像②

 

A  クリップ法

B 焼灼止血

C 手術

D バリウム充填法

E EBL

 

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