4.挿入困難例で見つけた平坦病変

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■ 症例

80歳代男性、内視鏡挿入困難。

スクリーニングの大腸内視鏡で、挿入困難のため上行結腸途中までの観察までとなり、大腸CTが施行されました。
まずは、全体像を把握するために仮想注腸X線像を提示します(Fig.1


Fig.1 仮想注腸X線像.


大腸の走行の全体像がわかります。この画像のみで挿入困難の原因を特定するのは難しいかもしれませんが、フィードバックには有用です。


次に、仮想展開像で大腸全体を俯瞰し、病変の拾い上げをしてみましょう。とくに、リアル内視鏡では上行結腸の途中までは観察されていますので、上行結腸の深部を中心に見ていく必要があります(Fig.2)。



Fig.2 仮想展開像.
下段左が肛門側、上段右が盲腸側.


では、さらに回盲部付近にフォーカスします(Fig.3)。

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