[書評] 現時点での近畿大学病院消化器内科胆膵グループにおけるEUS教育のエッセンスがすべて詰まった素晴らしいコンテンツ 
竹中 完(近畿大学 医学部附属病院 消化器内科)

“知る人ぞ知る”であったEUS channel(https://masterofeus.com/)は、時間をかけてその内容の厚み、著者の熱さ、何よりこれまでにないほどの解説のわかりやすさから評判が評判を生み、今や64万PV閲覧者35万人といった大多数の方にご覧いただくチャンネルヘと成長しました。

 

私が当院に赴任した2016年の春、初めて出会った大本先生は心の中に熱いものはあるものの、目指す方向性や確立した何かはまだ見えていない、そんな状況でした。

 

そこからずっと一緒に臨床をしていく中で、大本先生は本当に一生懸命、下の先生に指導をしていることに気づきました。

 

教育ができることは一つの才能ですので、ひそかに何か教育の仕事を任せられないかな…と思っておりました。

 

そんなある日、内視鏡学会の支部例会で「内視鏡のDo and Don't 」というテーマの主題セッションがあり、そこに演題応募をしてみないかと声をかけました。

 

当院以外のすべての施設が手技のDo and Don't を報告する中、大本先生に報告してもらったのは教育に関する内容でした。

 

教育をないがしろにするのはDon'tであり、きちんとした教育システムを構築することがDoという内容です。

 

本コンテンツで詳しく解説されている「KINDAI20」「概念図」「EPOK」は、その時に一緒にああでもないこうでもない、もっといいものを、もっとわかりやすいものを、と産み出したものです。

 

結果、大本先生はとても大きな成功体験をしました。

 

すべての発表の中で最も受け入れられ、質問はやまず、内視鏡 教育の話をするべきではないのかな…という心配も一瞬で吹き飛びました、といつもうれしそうに話をしてくれます。

 

その瞬間に大本先生の中で「一生をかけて教育を!」という強い思いが芽生えてくれたのだと私は思っています。

 

やるべきことが決まってからの大本先生は本当にエネルギッシュに臨床、研究に取り組み、次々と新しいアイデアを考え、「EPOK」や「Follow the space法」を英語論文化し、今やこのようにコンテンツを発売させていただくまでになりました。

 

このコンテンツには現時点での近畿大学病院消化器内科胆膵グループにおけるEUS教育のエッセンスがすべて詰まっています。

 

すべてを拝読して私が感じたことは大本先生の「EUSをうまくなってほしい」はもちろんですが、それに加えて「EUSをもっと好きになってほしい!」という思いが満ちあふれている内容だなということでした。

 

本コンテンツはダウンロード形式ですので、スマートホンからも、タブレットからも、PCからもいつでもどこでも読んでいただけます。

 

本コンテンツをそばに置き、EUSを学び、EUSを好きになっていただき、たくさんの患者さまが皆さまに救われることにつながっていくことはとても素晴らしいことだと思います。

 

ぜひ多くのお知り合いにお勧めいただければと思います。

 

大本先生VGJ(Very Good Job)です!

 

近畿大学 医学部附属病院 消化器内科

竹中 完

 

「新訂 世界一やさしい! コンベックスEUSの教科書」(PDF)はこちらからご購入いただけます!

 

こちらの記事の内容はお役に立ちましたか?