| 用途 | 内視鏡使用時に口腔内の唾液を吸引することで、医療従事者、患者の快適な診療をサポート |
| 開発者 | 前北隆雄(和歌山県立医科大学内科学第2講座、海南医療センター内科)・中谷由紀彦(中谷病院内科) |
| 協力者 | 井口幹崇・井田良幸・北野雅之(和歌山県立医科大学内科学第2講座) |
| 企業 | ニプロ株式会社 |
製品概要
ニプロ唾液吸引チューブ(Fig.1)は、内視鏡使用時に口腔内に留置し、唾液を持続的に吸引する。

Fig.1 ニプロ唾液吸引チューブ.
開発の経緯
近年、ESDなど長時間にわたる鎮静下での上部消化管内視鏡治療が増加している。内視鏡治療中の唾液流出のコントロール困難がしばしば経験され、誤嚥のリスクは無視できない問題である。
従前は、唾液の貯留を確認してサクションチューブで吸引する方法がとられていた。
開発者自身が歯科医院で治療を受けた際、口腔内に太い吸引器具を留置し唾液を持続吸引され非常に快適であったことから、上部消化管内視鏡検査時にも同様に持続的に唾液を吸引できないかと思案したのが、開発の経緯である。
開発の実際
歯科処置用のような吸引機器を口腔内に留置することは、マウスピースに干渉するため不可と判断。
吸引部がマウスピースに装備されているようなタイプは、形成に特殊な技術を要するため無理と判断。
最終的に、マウスピースに外付けするタイプを開発することを選択した(Fig.2)。
開発に際して、①様々なタイプ・サイズのマウスピースに装着可能であること、②吸引部が口腔内を傷つけない、③十分な唾液吸引能力をもつ、といった点などを検討しながら、吸引チューブの形状を模索した。
持続吸引チューブは3つのパートにより構成される(Fig.3)。
