第4回 RDIとトラクションでストレスフリーな大腸ESD 
市島 諒二(日本大学板橋病院 消化器内科)

現代社会はストレス社会と言われ、多くのストレス因子と向き合いながら働かなければならない。

ESDにおいては、せっかく良い感じに処置をしていたのに出血にて視野を遮られ、時に病変が血液に埋没し、吸引しようにも血液が固まって吸引できず、ようやく再度処置を再開しようと思ったところで、局注をしただけなのに再度出血…など、ESDを行ったことのある方であれば一度は経験したことがあるのではないだろうか。

赤色光観察(Red Dichromatic Imaging: RDI)は、ESD中の出血時にRDIで観察すると、出血点が明瞭に同定でき、また出血の色が穏やかな黄~オレンジ色に視認できることから、ストレスのない確実な止血処置ができると報告されている1)

次の動画(Mov.1)でも示すように、RDIを併用することで血管が黄色調になり、通常観察よりもコントラストがつき、はっきりと視認することができる。

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