1992年に眞武らは組織学的に分類困難な長い茎を有した大腸ポリープの4例を報告した.1994年眞武ら1)はその特徴と病理組織学的所見を呈するこれらのポリープをCMSEP(colonic muco-submucosal elongated polyp)と呼称することを提唱し,今日一つの確立した概念として定着している.
X線,内視鏡的特徴としては,肉眼的に表面は正常粘膜で覆われる長い有茎性のポリープで,表面には脳回転様ひだや発赤を伴うことが多い(Fig. 1, 2).
組織学的には異型や炎症のない正常粘膜に覆われ,粘膜下層は静脈とリンパ管の拡張を伴い,浮腫状の疎性結合織から成り,正常の筋層は認めないものとされている(Fig. 3).