早期大腸癌には,Ip,Isp,Isなどに代表される隆起型の病変と,
IIa,IIc,IIa+IIcなどに代表される表面型の腫瘍とが存在する.
この両者の相違(発生・発育・進展など)を明らかにするために,
腺腫および癌の粘膜内での増殖様式に注目し分類したのが,
PG(polypoid growth)とNPG(non polypoid growth)分類である.
すなわちFig. 1に示すように,割面形態上PGは腺腫・癌が粘膜内で増生し,
辺縁正常粘膜部よりそれに接する腫瘍部粘膜の厚さが明らかに厚いものとした.
NPGはFig. 2に示すように,周囲正常あるいは過形成性粘膜と腫瘍部粘膜との間の移行がスムーズで,