辻本博士らは、t(11;14)(q32;q21)を有する細胞株からゲノムDNAライブラリーを作成し、免疫グロブリン重鎖遺伝子のプローブを用いて転座接合部を跨ぐクローンを抽出しました。
彼らは18番染色体に由来するDNA fragmentを使ってsouthernブロットを行い、転座陽性例の多くで再構成が確認されたことから、転座切断点が特定の領域に集中することを突き止めました (1984年)。
その翌年の1985年、辻本博士らは集中領域近傍からBCL-2遺伝子を単離しました。
その解析結果は、Science誌228巻 (1985年刊行)に報告されています1)。
以上、日本人の研究者がBCL-2遺伝子を発見し、報告したことは特記されるべきでしょう。
文献
1)Tsujimoto Y, Cossman J, Jaffe E, et al:Involvement of the bcl-2 gene in human follicular lymphoma.Science 228:1440-1443,1985
