Low-grade B-cell lymphoma(二村 聡の消化管病理用語集)

Low-grade B-cell lymphoma

小型B細胞からなるB細胞リンパ腫を意味します。

したがって、この用語で使われているlow-gradeは生物学的悪性度を意味するのではなく、あくまでも細胞のサイズを意味しています (ニュアンスとしてはsmall B-cell lymphomaです)。

この用語はKiel分類提唱者のLennert博士が提唱し、現在に至ります。

臨床腫瘍学では、low-gradeはhigh-gradeとともに「生物学的悪性度」を表現する用語として使われることが多いので注意を要します。

Low-grade B-cell lymphomaにはMALTリンパ腫、マントル細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫などが包含されます。

あえて邦訳する場合、「低悪性度B細胞リンパ腫」ではなく、「低異型度B細胞リンパ腫」が適当かと考えられますが、「小型B細胞リンパ腫」のほうがより適切かも知れません。

実地臨床で重要なことは、low-grade B-cell lymphomaのなかにMALTリンパ腫や濾胞性リンパ腫に比べて生物学的悪性度の高いマントル細胞リンパ腫が含まれているという点です。

 

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著者

  • 二村 聡 : 福岡大学筑紫病院病理部・病理診断科

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