三次元超音波内視鏡検査では外筒内を細径超音波プローブが移動しながら多数の超音波像(ラジアル像)を撮影し,その画像のコンピュータ処理により三次元的な画像を作成する.
超音波内視鏡専用機を手動で移動して三次元表示を作成する方法が1991年に初めて試みられている.
その後,細径超音波プローブが開発され,プローブを外筒内で移動させる方法が考案されると,外筒の位置を変えることによりあらゆる部位での描出が可能になった.
はじめは手動でプローブを移動させたが,一定の速度で動かすシステムが製作されたことにより正確な三次元表示が可能になった.
ラジアル像とそれにより作成されたリニア像,両者から成るDPR(dual plane reconstruction)表示像(Fig. 1),斜視表示像(Fig. 2),内視鏡像に類似した表面構築表示像(Fig. 3)が得られる.