低緊張性十二指腸造影 (ガストロ用語集 2023 「胃と腸」47巻5号より)

hypotonic duodenography

低緊張性十二指腸造影法は十二指腸の二重造影像を主体として,

十分に伸展した蠕動がみられない状態で撮影し,十二指腸の辺縁の変形,粘膜面のみだれを描出する.

腹臥位と仰臥位の両者で,十二指腸の粘膜面を鮮明に描出するため,胃の造影剤と重ならないように撮影する.

Vater乳頭部の描出は病変の位置を表す指標となり,腹臥位第二斜位で正面像として表れることが多い(Fig. 1)

Fig. 1 水平部のGIST(gastrointestinal stro maltumor).Vater 乳頭部がほぼ正面にとらえられている.
Fig. 1 水平部のGIST(gastrointestinal stro maltumor).Vater 乳頭部がほぼ正面にとらえられている.