低緊張性十二指腸造影法は十二指腸の二重造影像を主体として,
十分に伸展した蠕動がみられない状態で撮影し,十二指腸の辺縁の変形,粘膜面のみだれを描出する.
腹臥位と仰臥位の両者で,十二指腸の粘膜面を鮮明に描出するため,胃の造影剤と重ならないように撮影する.
Vater乳頭部の描出は病変の位置を表す指標となり,腹臥位第二斜位で正面像として表れることが多い(Fig. 1).
Fig. 1 水平部のGIST(gastrointestinal stro maltumor).Vater 乳頭部がほぼ正面にとらえられている.
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