好酸球(二村聡の消化管病理用語集)

eosinophil

橙赤色に染まる顆粒を細胞質内に満たす顆粒球系の細胞を好酸球と呼びます。

通常、アレルギー性疾患や寄生虫症の病巣内に多数浸潤します。したがって、病変形成にアレルギーや寄生虫感染が関与していることを推定するための判断基準となります。事実、好酸球性消化管疾患 (好酸球性食道炎、好酸球性胃腸炎)の診断過程では、生検組織内の好酸球数の計数 (カウント)が必須となっています。

なお、細長い六角錐が底面でつながった針状構造を呈するシャルコー・ライデン結晶 (Charcot-Leyden crystal)は、好酸球の細胞質と核に分布するgalectin-10が炎症局所で結晶化したものであることが判明しました。この針状結晶が病巣内に観察された場合、たとえ好酸球がみられなくても、好酸球性炎症の既往・関与が強く示唆されます。

 

 

 

 

 

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著者

  • 二村 聡 : 福岡大学筑紫病院病理部・病理診断科

タグ

  • 病理
  • 消化管