形質細胞(二村 聡の消化管病理用語集)

plasma cell

胚中心から移動して分化を遂げた、きわめて高い抗原親和性を有する円みのあるB細胞です。最終分化段階にあるB細胞と理解されます。
通常、核はひとつで、まん丸で、一側に偏在し、核周囲に核周明庭と呼ばれるひときわ明るい領域 (ゴルジ野)がみられます。
また、まれに2核の形質細胞やPAS反応陽性の細胞質内封入体 (ラッセル小体)をもつ形質細胞も観察されます。

形質細胞はヒト胃・腸管粘膜の固有層に必ず観察され、たいてい、粘膜表面に近い領域、ちょうどマージナルゾーン (辺縁帯)に相当する領域に分布しています。

免疫組織化学的なマーカーとしてはCD79aやCD138のほか、免疫グロブリン軽鎖 (kappa鎖とlambda鎖)が使用されています。

 

 

 

 

 

 

 

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著者

  • 二村 聡 : 福岡大学筑紫病院病理部・病理診断科

タグ

  • 病理
  • 消化管