病理学的には、形質細胞が単クローン性に増殖して腫瘤を形成したものと定義されます。
通常、形質細胞腫は骨髄以外の臓器 (例えば皮下や筋組織内あるいは臓器)に腫瘤を形成する「髄外性の形質細胞腫 (extraosseous/extramedullary plasmacytoma)」をさしています。
孤立性発生例と多発性発生例とがあり、前者は比較的予後良好ですが、後者はしばしば骨髄に浸潤巣を伴っており予後は不良です。
消化管発生例の病理診断では、形質細胞分化が顕著なMALTリンパ腫との鑑別が臨床的に重要です。
なお、骨髄内に形質細胞が単クローン性に増殖し、骨溶解病巣を形成するものは「骨髄腫 (plasma cell myeloma/multiple myeloma)」と呼称し、区別しています。
