症例18(問題)
次の症例について問題に答えよ.
症例
患 者:60歳代,男性.
主 訴:特になし.
既往歴:20歳代 十二指腸潰瘍疑い(内服加療のみ)
糖尿病(内服加療)
嗜 好:飲酒歴なし,喫煙歴なし.
現病歴:職場の検診でペプシノーゲン検査を施行し2次検査目的で来院した.20歳代時に心窩部痛から,近医を受診したところ十二指腸潰瘍と診断され内服加療歴があるが,内服のみで症状が軽快したため,上部消化管内視鏡検査は施行しなかった.その後,検診で胃X線検査を施行し,アレアの不整を指摘されるも,症状がなかったため,精密検査は施行していない.
現 症:身長 158cm,体重 58kg ,体温 36.2℃,血圧 126/78 mmHg,脈拍 74/min・整
身体所見:貧血・黄疸なし.胸腹部所見は異常なし.
検査所見:WBC5,540/μl,RBC500万/μl,Hb16.4g/dl,Ht46.7%,血小板33.8万/μl,血糖158mg/dl,HbA1c7.2% 他に生化学データで異常は認めない.血清H.pylori(Helicobacter pylori)抗体7.0U/ml
問題
問1 まず最初に検討すべき検査はどれか.
A:血清H.pylori抗体再検査
B:便中H.pylori抗原検査
C:上部消化管内視鏡検査
D:呼気テスト
E:CT検査
上部消化管内視鏡写真を以下に示す(Fig.1~5).
Fig.1~5:胃の通常内視鏡像
問2 内視鏡所見でH.pylori感染に特異的なものはどれか.
A:Fig.1
B:Fig.2
C:Fig.3
D:Fig.4
E:Fig.5
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