13 盲腸
大瀬良 省三(佐久総合病院佐久医療センター 消化器内科)

 

まず、盲腸の観察についてです。

 

 スコープを深部挿入し、最初に観察を始める場所です。 盲腸は、範囲としては広くなく見逃しはないだろうと思われるかもしれませんが、虫垂開口部と回盲弁下唇の裏側は死角になりやすく、注意が必要です。

 

また意外とひだ裏は見逃しやすいです。 病変では、右側結腸に多い鋸歯状病変 (sessile serrated lesions ; SSL)は前述のように注意が必要です。

 

<症例1>回盲弁下唇裏側


この時点では病変は映っていません(Fig.1a,b)。

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