第2回 SSLの内視鏡診断 
村上 敬(順天堂大学 消化器内科)

はじめに

WHO分類第5版(2019年)では1)、大腸鋸歯状病変は、hyperplastic polyp(HP)、sessile serrated lesion(SSL)、SSL with dysplasia(SSLD)、traditional serrated adenoma(TSA)、unclassified serrated adenomaに大別されます。

 

SSLは、BRAF変異を伴うmicrosatellite instability(MSI)高度の大腸癌へ進展するserrated pathwayの前駆病変として重要であり、内視鏡治療の適応となります。

 

一方、HPは癌化のポテンシャルはなく、基本的には治療適応にはなりません。

 

本稿では、SSLの特徴的な内視鏡所見について、HPとの鑑別を含めて概説します。

 

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