リスク因子を持たない低リスク患者さんに対する最低限のあっさり観察法と高リスク患者さんや詳細観察を希望される患者さんに対するこってり観察法とに分けて提示します。写真が多くなるため左右の観察については右側の写真のみ提示致します。施設の役割(検診センターなのか癌センターなのか)や患者さんの背景(年齢、性別、リスク因子、症状、咽頭反射、観察に対する希望など)を考慮してどこまで観察するか決めてください。
あっさり観察法
頭頚部癌の好発部位(舌縁、中咽頭側壁、梨状陥凹、喉頭)だけおさえる観察法です。マウスピースをくわえる前に大きく開口してもらいます(Fig.1)。
Fig.1 口腔の白色光.