患者さんに喜ばれる「大腸内視鏡挿入法」 
―その3 挿入に必要な技術① 
1はじめに 林 俊之(高橋医院)

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このコンテンツは、“すべては患者さんのために” をテーマに、質の高い大腸内視鏡検査(total colonoscopy : TCS)の普及をめざしパターン化された挿入法を作成・改良する勉強会である「二木会」とのコラボ企画です。

(「二木会」についての説明はこちらの連載トップページをご覧ください。)

 

第3回は、 挿入に必要な技術について、二木会の林俊之先生(高橋医院)に解説いただきました。

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1.はじめに

大腸内視鏡検査で最も挿入に難渋するのはS状結腸です。それはS状結腸が小骨盤腔内で複雑に折れ曲がっているためです。

そして、この屈曲を「アップアングルの押し」で無理に越えようとすると手前の腸管が伸びてループが形成されてしまい、そこでさらにスコープを押し続けると患者さんは痛みを感じてしまいます(図1-①)。

図1-① 「アップアングル+押し」で越えていくと….

 

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