患者さんに喜ばれる「大腸内視鏡挿入法」 
―その3 挿入に必要な技術③ 
2 3)ツイストの実際、4)やじろべえ 林 俊之(高橋医院)

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このコンテンツは、“すべては患者さんのために” をテーマに、質の高い大腸内視鏡検査(total colonoscopy : TCS)の普及をめざしパターン化された挿入法を作成・改良する勉強会である「二木会」とのコラボ企画です。

(「二木会」についての説明はこちらの連載トップページをご覧ください。)

 

第3回は、 挿入に必要な技術について、二木会の林俊之先生(高橋医院)に解説いただきました。

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3)「ツイスト」の実際 

「ツイスト」を行う際に最初にやることは腸管を虚脱させることです。

そのためスコープが左結腸曲に到達するまでは送気をOFFにしている先生も少なくありません。

また空気の溜りは極力脱気し、ヒダとの間合いを取る時だけ内視鏡用送水装置で断続的に送水して間合いを取ります。

この左結腸曲まで無送気送水法で挿入する方法を二木会では「DMSS法(無送気送水法)」(2018年に土井健一先生が提唱)と呼んでおり、現在では二木会主流の挿入法となっています。

この「ツイスト」操作の会得にはできるだけゆっくりとした操作(アングルとスコープの捻りと引き)が重要で、ゆっくりと操作することで技をかけるタイミングを失うことが減り、「ツイスト」をかけやすくなります。

 

A)「右ツイスト」とは

「DMSS法」において「ツイスト」は必須の操作で、なかでも「右ツイスト」が主力となります。

そこで改良版の「DMSS2」(2024年1月に鈴木康元先生が提唱)を基に主力となる「右ツイスト」を説明します(図2)。

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