いよいよ終盤の第6,7回では,止血・縫縮を扱います。今回は,基本編の5本です。
ご興味を持たれた方は,ぜひ書籍の内容もチェックしてください。
5章8・図6 出血した際は2,3踏みして展開し,止血を行う(02:05)
a~f:全周切開でのオーバーラン。全周切開で粘膜筋板直下を狙っても,出血する場合があります。そこで動きを止めると,出血点の全貌がわからず,ピンポイントな止血ができなくなります。2枚目で出血していますが,そこで止まらず,全周切開を続けましょう。粘膜切開を続けた結果,eのように出血点が明らかになりました。ここをピンポイントで止血します。
g~m:粘膜下層剝離でのオーバーラン。粘膜下層剝離でも同様です。このように,まだ潜り込んでいない状況での出血は,特にややこしいです。出血しても動きを止めません。切る方向がわかっているので,穿孔の心配はありません。もしここでむやみに凝固波を出しても,なかなか止血できずに,むしろ出血点を見ずに処理しようとして穿孔の危険性もあります。“オーバーラン”により血点が明らかとなり(k),必要最小限な止血が短時間で可能になります(l,m)。